酵素と酵母の違いって何？酵母サプリメントが今人気の理由

酵母と酵素、似ているようで全く違うこの2つはともにダイエット効果を発揮する成分として近年注目を集めています。

しかし、酵母と酵素の働きをシッカリ理解している方が少ないせいか、酵母と酵素を勘違いしている方が多いのも事実です。

ともにダイエット方法として利用すれば効果を発揮するので、酵母だろうと酵素だろうと関係ないという方もいるようで、酵素ダイエットをしているつもりが、実は酵母ダイエットだった・・・なんてこともあるようです。

ダイエットのメカニズムや効果を理解せず、広告バナーや口コミの評判で新しいダイエット法に飛びつく方は少なくないので、そんな方がいたとしても不思議ではありません。

ですがダイエットに取り組む際はその特徴や痩せるメカニズムをよく理解しておかないと、自分に合ったダイエットでないため、十分な効果が得られなかったケースは少なくありません。

よって、特徴や痩せるメカニズムくらいは知識として持っておく必要があります。そこで今回は酵母と酵素はどう違うのか、まずは知っておいてもらいたいその特徴を詳しく説明します。

①酵素とは

酵素には体内で作られる体内酵素と食品から摂取できる食物酵素の2つがあり、さらに体内酵素は下記の2つに分けられます。

体内酵素が作られなければ食べたものが吸収されることはありませんし、吸収された栄養をもとに代謝が行われることはありません。

代謝活動には人間が生命維持するために必要な基礎代謝や、老化防止効果のある新陳代謝が含まれているので、酵素なくして人間は生存できないのです。

また1日に作ることのできる酵素の量は決まっています。

まず生命維持に欠かせないカロリー補給のため、食べたものを分解・吸収する消化酵素が作り出されます。

しかし、消化酵素を大量に必要とする食生活を送っていると、作られる酵素は消化酵素ばかりになってしまい、代謝酵素の量が激減してしまいます。

となれば代謝酵素の働きは低下し、代謝機能が落ちるため身体に様々な悪影響をもたらします。

近年、酵素不足を嘆く声が多くなったのも、こういった理由があったのです。酵素をサプリメントで補給しようという方が多くなったのもうなずける話ですね。

②酵母とは？

言葉は耳にしたことがあっても、どんなものなのかよく分からないというのが酵母に対する一般的な見識でしょう。

酵母は身体の外に食物繊維でできた厚い壁を持つ微生物で、酵素のように人間の生命維持に大きく関わる役割はありません。

生命維持よりも私たち人間の食生活に深くかかわってきたと言えます。

酵母は糖類のような有機物を分解してエネルギーを得て、細胞分裂を繰り返しながら成長していきます。この有機物を分解する作用を発酵と言います。

ビール酵母はビールの中で発酵しますし、パン生地が膨らむのもこの発酵が作用した結果で、パン酵母(イースト菌)によってパン生地に含まれる糖質が分解されて発生した二酸化炭素の働きによるものです。

この発酵作用は昔から下記のように様々な食品製造に利用され、それらを総称して発酵食品と呼びます。

などなどが有名どころの発酵食品です。

酵母と酵素の関係は？

酵母は生物、酵素は物質ですが、酵母が酵素を生み出すのです。

このことを利用して、熱に弱い酵素を酵母の形で体内に送り、そこで活性化させるという方法があります。酵母は酵素と違って熱や酸にも強いものがたくさんあります。

だから、中に酵素を持ったまま体の中に届けることが可能となります。

酵母にもたくさんの種類がありますが、特に天然酵母にはビタミンやミネラルなどが豊富なので、酵素と一緒に補酵素も体内に届けることが出来ます。

酵母入りの食品を摂取すると、酵母が腸の中にまで届いて発酵を行うため、腸内環境改善が目的の人には特にお勧めですね。

酵母サプリメントが人気の理由とメリット

それでは最近流行りの酵母サプリメントを利用するメリットは何にあるのかということになってきますよね。

そのメリットは下記の3つです。

酵母は身体の外側が食物繊維による厚い壁によって守られているため熱や胃液にも強く、生きたまま胃を通過して腸へ到達します。

そこで注目されたのが酵母の働きです。

酵母には酵素の生成と脂質分解の働きがあり、体内の酵素不足の解消と肥満防止効果を発揮します。

また食物繊維を多く含むため、整腸作用を発揮して腸内環境の改善効果をも可能にするのです。こういった体内改善効果が注目され、サプリメントなどによる酵母摂取の人気が高まったというわけです。