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体内酵素の減少を抑える!体内酵素を増やす方法ってあるの?

最近、酵素という言葉はよく耳にするようになりましたが、この酵素の働きについて十分理解している方は少ないのでは?

酵素には大きく分けて下記の3つがあります。

・消化酵素(体内酵素)

・代謝酵素(体内酵素)

・食物酵素(食べ物などから摂取できる)

このうち、消化酵素と代謝酵素は体内で作られる酵素で体内酵素と呼ばれ、食物から摂取する酵素を食物酵素と呼びます。

酵素は生命活動維持に欠かせない成分とも言われ、健康な生活を営む上で欠かせない成分であるだけでなく、人の老いにも大きく関係しています。そこで今回はこれら酵素のうち、体内酵素と呼ばれる消化酵素と代謝酵素にスポットを当てて、どんなものなのかを詳しく説明しましょう。


体内酵素ってどんなもの?

冒頭でも申しましたが体内酵素には消化酵素と代謝酵素の2つがあり、人が生命活動を営んでいく上で重要な働きを担っています。

消化酵素とは

消化酵素は食べたものの消化吸収を助ける働きがあります。

一般的に食べたものは胃や腸などの消化器官の働きによって消化・分解されていると考えている方も少なくないようですが、実際に食べたものの消化・分解を担っているのは消化器官ではなく、この消化酵素なのです。

消化酵素には大きく分けると下記の3つに分類されます。

・炭水化物分解酵素 

・タンパク質分解酵素

・脂肪分解酵素 

消化酵素と一口に言っても消化できる対象はそれぞれ違っており、各消化器官に存在する消化酵素が各々担当する食品に対して消化・分解作業を行います。

胃液に含まれるリパーゼや唾液に含まれるアミラーゼは中学校の理科の授業でも出てくるため、聞き覚えがある方も多いのではないでしょうか。

これら3つの消化酵素が上手く機能することで、食べたものが栄養として体内に吸収されるのです。

よって、体内の消化酵素が不足すると食べ物の消化・分解ができなくなり、いくら食べ物を摂取しても体内に吸収されずやせ衰えていくことになります。

そう考えれば人間が生命維持活動を維持するのに酵素が必要不可欠と言われるのも、納得できる話ですね。

代謝酵素とは

そしてもう一方の代謝酵素ですが、この酵素は人の体の中で起こる代謝すべてにかかわっています。

代謝酵素の働きは下記のとおりです。

・体内吸収した栄養のエネルギー変換

・各細胞へのエネルギー運搬

・細胞の修復と再生

・ホルモンバランスの調整

・神経機能の調整

・体内毒素の対外排出

・免疫力の向上

・自然治癒力の向上

食べ物の栄養素を体内に吸収させるのに大きな働きを担っている消化酵素に対して、その栄養を利用して生命維持活動に役立てる働きを担っているのが代謝酵素です。

MEMO

消化酵素は消化を、代謝酵素は代謝を司る酵素。

 

・消化酵素

⇒主に食べたものを分解すること、栄養を吸収しやすくして消化することが仕事。

それぞれ反応する栄養素が決まっていて、デンプンにはデンプン専門の酵素であるアミラーゼ、たんぱく質にはたんぱく質専門の酵素であるプロテアーゼ、脂肪には脂肪専門のリパーゼなどの酵素が存在するのも大きな特徴です。つまり、アミラーゼがたんぱく質や脂質に反応することは無いというわけですね。

 

・代謝酵素

⇒吸収された栄養素をエネルギーに変える役割を持っています。

この代謝酵素がなければ、せっかく吸収した栄養素を新陳代謝や自然治癒に使うことが出来ません。その他にも脂肪を分解したり、有害物質を除去したりする無数の働きがある。

消化酵素と代謝酵素の両方がなければ、私たちは生きてはいけないのです。

消化酵素と代謝酵素の関係

消化酵素と代謝酵素には、実は密接な関係があります。

それは、一方の酵素を生成する比重が重くなると、もう一方の酵素を生成しにくくなるという関係です。

酵素というのは必要な時に必要な分が合成されるようになっていますが、消化酵素を大量に生成する必要がある時は、代謝酵素の生成が低下することが分かっています。

具体的に言えば、消化に手間のかかるものを大量に食べた場合、消化酵素の生成が活発になり、その分、代謝酵素が作られにくくなり、エネルギー効率が悪くなるということになります。

もっと平たく言えば、胃が重たくなるような物ばかり食べていると、栄養をうまく消費出来なくなり、太りやすい体質になるということです。

肉類ばかり食べたり、揚げ物ばかり食べたり、消化に時間のかかるものばかり食べたりしていると、代謝が落ちて脂肪が蓄積されやすくなってしまうということ。

逆に言えば、消化酵素を節約出来るような食事内容にすれば、痩せやすい体質にシフトしていく事も可能だということです。

体内酵素には上限がある

「人間には何故寿命があるのでしょう?」

「人間は何故年老いていくのでしょう?」

その答えを突き詰めていけば、この体内酵素に行き着きます。残念なことですが人が一生のうちに作れる体内酵素には限りがあるのです。

酵素の元になるのはタンパク質のため、以前はタンパク質の摂取を行えば酵素は無限に必要なだけ作られると考えられていました。

しかし、この考えは誤りであり、作れる酵素の量には限界があることが解明されたのです。しかも、その量には個人差もあるというのですから驚きです。

この説になるほどなあと感心させられるのはアンチエイジングです。

代謝酵素には細胞の修復や再生というアンチエイジング効果を発揮する働きがあります。よって、この働きがずっと同じであるならば、人の身体は常にケアされた「真新しい状態」、つまり若々しいままでいられるはずです。

それが不可能なのは加齢に伴い、この細胞の修復・再生機能がだんだんと衰えている証拠でしょう。

近年、食品による食物酵素の摂取の必要性が説かれているのも、足りない体内酵素を食物酵素で補うことが目的です。

体内酵素には限りがある。

だから我々はそれを補うすべをチャンと理解しておく必要があるのです。

体内酵素の減少(消耗)を抑えるには?

体内酵素を抑えるのに一番のポイントとなってくるのが食生活です。

体内で作られる酵素は食べ物の消化・分解が優先されるため、消化酵素がまず作り出されます。よって過食や消化しにくい食品を摂取すれば、その分、多くの消化酵素が必要になってきます。

通常ならば消化酵素50、代謝酵素50という割合で作り出されるはずが、90:10という割合となることもあるのです。

となれば代謝酵素不足から、吸収した栄養を体内で存分に利用できなります。

そこでおススメなのが食物酵素を多く含む食品の摂取です。

酵素を多く含む食品って何がある?食物酵素を食べ物から摂取する

食も酵素を多く含む食品を摂取すれば消化酵素の消耗を抑制でき、無駄に体内酵素が作られることを防げます。

食物酵素の働きで通常50いるはずの消化酵素が10で済めば、残り40は代謝酵素に回され、酵素の作られる割合は下記のようになります。

消化酵素:代謝酵素 → 10:90

しかも、代謝酵素が与えられた40すべてを使用する必要がなく10で済むなら、30の貯蓄ができるのです。 以上のように食生活に気を付ければ消化酵素の消耗を防ぐだけでなく、体内酵素全体の消耗を抑制できるというわけです。